こんにちは。
鵞足炎という症状はご存知ですか?
膝の内側、お皿の内下方の痛みです。
ランナーや旅行で長く歩いたときなどに痛くなることが多く、痛みが出ると階段の昇降で痛みが出てきます。
以前にも鵞足炎について記事を書いたことがありますが、今回は原因として考えられるところをもう少し深く紹介していこうと思います。
過去の記事はこちらから
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さて、前回の記事はご覧いただきましたでしょうか?
膝の使い方でったりと基本的な原因は前回の記事と同じですが、今回深くご紹介していくのは、痛みを出す組織についてです。
①鵞足
少しおさらいも含めると、鵞足は縫工筋、薄筋、半腱様筋という筋肉が膝で鵞足(アヒルの足のように)を形成し付着します。
膝の後内側から回り込んで膝の下の方に付着をします。
この回り込む際に擦れるストレスが生まれ、痛みを出してきます。
②鵞足滑液包
鵞足炎滑液包は鵞足炎の裏側にあり、鵞足が擦れることのないようにするための潤滑油のような組織です。
滑液包が癒着を起こすと、鵞足の滑走性が悪くなり痛みを出してきます。
鵞足を構成する筋肉による痛みなのか、滑液包による痛みなのかは重要な情報の一つです。
③伏在神経
伏在神経は鵞足の中の縫工筋の裏を通り、膝のお皿の内側下部や脛の内側の方に枝を伸ばします。
あまり聞いたことはないかと思いますが、部分的に鵞足の下縁を走行することから、鵞足の痛みと勘違いされることがあります。
伏在神経の痛みは縫工筋の裏を通る膝の内側上部から脛の内側までと広い範囲ではありますが、鵞足の部分で痛みが出ることも非常に多いです。
ではどのように治療を進めていけばよいでしょうか?
①鵞足炎
この症状はリンクで貼った記事からご参考頂ければと思いますが、鵞足を形成する3つの筋肉へのアプローチや膝の使い方の部分がかなり重要です。
②鵞足滑液包
先ほど鵞足滑液包との癒着とご紹介しましたが、組織間リリースを用いて滑液包と滑液包上の鵞足との滑走性を出していく必要があります。
組織間リリースとは組織同士の癒着を剥がし、組織同士の滑走性を取り戻すことで筋の異常筋活動などを抑制し、本来の身体の状態(関節の歪みなど)に戻していく施術です。
③伏在神経
伏在神経も組織間リリースが一番有効です。
伸縮をすることができない神経が癒着を起こしたまま筋肉を緩ませても、癒着が剥がれない限りは筋肉の伸縮において神経に負荷がかかります。
筋肉だけでなく、皮膚からの圧迫ストレスも神経には負担です。
皮膚が伸ばされた際に、神経はコリっと負担のない方向に逃げることができるのですが癒着を起こすと逃げることができないため、神経を潰すようにストレスが掛かります。
そこで神経の癒着を剥がし、滑走性を出すことで負担を減らしていきます。
痛みを訴える部分によって大腿部から脛の内側までと範囲は広いですが、圧痛の部位によって見極めていきます。
全てに共通するのは癒着を剥がすことも重要ですが、運動療法も非常に大切です。
痛みが出てしまう原因としては、身体の使い方も大きな要因です。
特に鵞足炎においては膝や股関節、足首の使い方が症状を出す原因としても考えられます。
痛みを出している部分への施術だけでなく、身体の使い方を変えることが同じ症状を繰り返さないために一番大切です。
鵞足炎がなかなか治らない方、お困りの方は是非一度ご相談くださいませ!
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