脊柱管狭窄症とは…
脊柱の椎孔が連なって構成される脊柱管が、何らかの影響で狭くなり
結果として脊柱管内を走行する脊髄してしまう症状になります。
🔷発生のメカニズム
メカニズムは様々なものが考えられます。
高齢者の方々に多く見られるのが椎体の変形です。
椎体は椎骨(背骨)の中でも多くを占める部分です。
この部分が加齢により変性が起き、
脊柱管の中にズレ込んでしまいます。
一種のすべり症です。
若い方でも同じような症状が起きます。
原因も「すべり症」です。
すべり症の場合は椎体には問題はありませんが、
椎弓という箇所が疲労骨折を起こし、
それが原因でズレてしまいます。
他にも原因として考えられるものがあります。
皆さんも良くご存知の「椎間板ヘルニア」です。
椎間板ヘルニアは、椎間板内の髄核というゼリー状のもの(イラストでは薄い青)が椎間板から脱出したものになります。
脱出する方向は外側もありますが、脊柱管がある後方に脱出してしまいます。
その飛び出した髄核の影響で脊柱管が狭くなります。
最後に例として紹介するのが「靭帯の肥厚」です。
どの靭帯かというと、「黄色靭帯」(オレンジ)と「後縦靱帯」(緑)です。
この二つの靭帯は脊柱管の中に存在し、黄色靭帯は脊髄の後方、後縦靱帯は前方にあります。
この靭帯が肥厚すると、もちろん脊柱管は狭くなり脊髄は圧迫されます。
イラストでは後縦靭帯が肥厚して神経を圧迫しています。
代表的な4つをあげましたが、他にも原因は考えられます。
🔷症状
脊柱管狭窄症は脊髄が圧迫されているので、
障害部以下の神経支配領域の運動や感覚に異常を来します。
運動で言えば、下肢の筋肉が動かしにくくなったり力が入らなくなったりします。
感覚では、痛みや痺れだけでなく知覚異常も起こってきます。
中でも脊柱管狭窄症で代表的なのが『間欠性跛行』という異常歩行です。
歩行時にだんだんと痛みが現れ歩けなくなり、
立ち止まって休むと痛みも消えまた歩けるようになるという症状です。
簡単に説明すると
『歩く⇒痛い⇒休む⇒歩く⇒痛い⇒休む⇒…』
と繰り返していく歩行です。
特に立位で歩行を行うことによって痛みが増強するので、
自転車にも乗っている分には痛みは発症しません。
もし、自転車等に乗っていても間欠性跛行のような症状が出る場合は
別の内科的疾患を疑った方がいいでしょう。
🔷治療
椎体の変性や靭帯の肥厚に関しては場合によっては手術の適応になります。
椎間板ヘルニアとすべり症に関してはまずは歪みを整えることが重要です。
椎間板ヘルニアの場合は、歪みが整った状態を維持すると
脱出した髄核が消失するという報告もあがっています。
すべり症の場合は、椎弓の疲労骨折が起こっているので
歪みを整え、骨が癒合しやすい環境を作っていく必要があります。
そこで、当院で行っている治療は組織間リリースという施術です。
くっつきあってしまっているところを剥がして
本来あるべきスムーズな動きを引き出していく治療です。
これを行うことにより、ストレッチやマッサージでは得ることができない、
良くなった動き、アライメント(骨格)の持続を得ることができます。
身体の根本改善には欠かせない施術です。
「施術の前後で体の変化が体感できる」
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